「1000通貨ってどういう意味?」
「1000通貨のFXなんてやる人いるの」
「攻略法はないの?」
FXの1000通貨取引にはどんなメリットデメリットがあるのでしょうか。このページではFXの1000通貨取引について詳しく見ていきましょう。
まずはひとつ目のポイントから。
1000通貨FX「特徴とメリット」
FXの1000通貨取引というのは、約10万円分の取引のことを言います。
なぜ10万円取引と言わず、1000通貨取引というのでしょうか?
まずは1000通貨の「通貨」という意味から見ていきましょう。
FXにおける「通貨」の意味
通貨というのは「日本円」や「米ドル」「ユーロ」といったような、国や地域に価値を保証された法定通貨のことをいいます。
FXはじめ為替取引では、ある程度まとまった量の通貨を売ったり買ったりします。
1000円や1万円だけの少額で売り買いしても、そもそも利益が少なすぎる上に手間やコスト(手数料)ばかり掛かってしまうからですね。
そこで取引する通貨の量を表すときに、「1000通貨」「1万通貨」と、このように言うわけです。
このFXにおける1通貨というのがいくらかというと・・・
1通貨はいくら?
- 日本円=100円
- 米ドル=1ドル (約109円)
- ユーロ=1ユーロ (約135円)
※参考相場:2018年1月
とそれぞれ違いがあります。そこで、各通貨の1000通貨単位がおよそいくらになるのか表で一覧にまとめてみました。
1000通貨はいくら? 各通貨で比較
こちらが、各通貨において1000通貨単位が日本円でいくらになるかの一覧です。
相場参考 2018年 |
1通貨 | 1000通貨で? |
---|---|---|
日本円 | 100円 | 10万円 |
米ドル | 1米ドル(109円) | 10万9,000円 |
ユーロ | 1ユーロ(135円) | 13万5,000円 |
英ポンド | 1英ポンド(154円) | 15万4,000円 |
豪ドル | 1豪ドル(88円) | 8万8,000円 |
NZドル | 1NZドル(80円) | 8万円 |
これを見るとわかるように1000通貨というのは「約8万円~約15万4,000円」となります。
例えば、FXで英ポンドが基軸の通貨ペアで1000通貨で取引する場合は、15万4,000円分のFXを行うということになります。
他の例で言うと、豪ドルが基軸の通貨ペアで1000通貨で取引する場合、8万8,000円分のFXとなりますね。
1000通貨FXのメリット
1000通貨FXのメリットは元手が少なくて済むということです。
1000通貨FXの取引が日本円でいくらかというのは既に表でお見せしましたね。
レバレッジ25倍の口座で取引する場合、この1000通貨FXの日本円の取引高の25分の1のお金でFXをはじめることができるということ。
1通貨 | 1000通貨で? | 最低証拠金 | |
---|---|---|---|
日本円 | 100円 | 10万円 | 4,000円 |
米ドル | 109円 | 10万9,000円 | 4,360円 |
ユーロ | 135円 | 13万5,000円 | 5,400円 |
英ポンド | 154円 | 15万4,000円 | 6,160円 |
豪ドル | 88円 | 8万8,000円 | 3,520円 |
NZドル | 80円 | 8万円 | 3,200円 |
いっぱしの資産運用を始める上で、ここまで元手が少なく済むものはほとんどありませんよね。
1000通貨FXの最大のメリットは、小さな元手ではじめられることです。
デメリット=利益が少ないこと
続いては、この1000通貨FXのデメリットについて説明していきます。
1000通貨のデメリットは利益や儲けが少ないことと言われています。
実際に1000通貨でFXをした場合、どれくらい利益が少なくなるのでしょうか?
1000通貨FXの利益はどれくらい?
ドル円相場において1銭=1pip動いたとき、1000通貨、1万通貨、10万通貨で利益がいくらになるか見てみましょう。
取引量 | 取引高 | 必要な元手 | 1pipの利益 |
---|---|---|---|
1000通貨 | 10万円 | 4,000円 | 10円 |
5000通貨 | 50万円 | 2万円 | 50円 |
1万通貨 | 100万円 | 4万円 | 100円 |
5万通貨 | 500万円 | 20万円 | 500円 |
10万通貨 | 1千万円 | 40万円 | 1,000円 |
50万通貨 | 5千万円 | 200万円 | 5,000円 |
FXにおいて1pips=1銭の値動きというのは、ものの数分、相場が激しいときは数秒で起こる値動き。
とはいえ、為替レートが1日で動く平均値は60pips。1000通貨FXに換算すると、1日600円分の計算になります。
10万円で取引しているにも関わらず、1日600円しか利益が出ないのだとしたら少し寂しいですね。
寂しいのも事実ですが、投資とはそういうもの。元手が少なければ利益も少ないものです。
1000通貨では ×稼ぐ 〇増やす
FXで重要なのは儲けへの評価をどのようにするかという点。FXの初心者は、常に儲けの多い少ないを自分の給料と比較したがります。
しかしFXの利益は給料と比較するものではありません。FXの利益はFXの元手と比較するのが正解です。
あなたが本当に「4,000円の元手、1000通貨の取引」で1日600円の利益が出せるとしましょう。
これを言い換えれば、「4万円の元手、1万通貨取引」なら1日6000円、「40万円の元手、10万通貨取引」だとするなら1日6万円の利益となります。
元手の何%稼げるかが重要
先ほど言ったように、FXの世界ではいくら稼いでるかというより元手の何%稼げるかが重要です。
なぜならFXで稼げるなら元手は必ず増えるからで、問題はどれくらい早く稼げるかがポイントだからです。
実際に1兆円の資産を持っているのに、1日1万円しか稼げないFXトレーダーがいるとしましょう。このトレーダーの資産は、何十年たっても1兆円から劇的に増えません。
しかし、1,000円しか元手を持っていなくとも、1日に2,000円稼げるFXトレーダーは理論上はたったの20日で3兆5,000万円を稼ぎます。
これはFXや投資のなかで、最も効率的な複利運用という考え方があるからですね。
ということで、投資の考え方ではいくら稼ぐかは重要ではないという結論です。
先の1兆円や1,000円の元手の例で言えば、1日1万円を稼げても1日2,000円しか稼げないトレーダーに、数日後には稼ぎで抜かれるかも知れないというわけですね。
それではそろそろまとめましょう。
初心者はまず儲けを出すことが大事
FXトレーダーとして大金を得る場合、元手が少なかろうが取引高が1000通貨だろうが、とにかく稼ぎを出さなければなりません。
逆に言えば、元手が少なくともトレーダーとしての利率さえよければお金はすぐに増えるもの。あるいは、利率が悪くとも利益さえ出せば少しずつでも元手と稼ぎは増えていきます。
しかし最も問題なのは、稼ぎのでないトレーダー。その場合、元手が多いほど損失は大きくなります。
いずれにせよ、少なくとも稼ぐ能力を養うためにもFX初心者にとっては1000通貨がおすすめです。