FXで借金をしないために
金融投資商品の中には、借金の危険なしに取引をするものと、借金の危険を伴いながら取引するものがあります。
借金をしない取引というのは、株式の現物取引や債券への投資や銀行の定期預金のような一般的な金融商品。
逆に借金をする金融商品の代表例は信用取引を使った株式投資、レバレッジが使える先物投資やFXを言います。
その中でも特に、10倍以上のレバレッジを使えるFXについては、1億・10億レベルの失敗談や悲惨な末路が2ちゃんねるのコピペやブログにおいて面白おかしく書かれています。
さて、話を戻しましょう。
このコンテンツでは借金を背負うリスクがあるレバレッジを使ったFX取引で、借金を背負わないためのコツについて紹介していきます。
FXは借金が怖い?
FX・株をしている彼氏にお金を貸したら夜逃げしてしまっただの、嫁に離婚を迫られたなど、親を盾に取り立て屋から逃げるニートなど・・・
2ちゃんねるの話にせよ知恵袋にせよ、嘘か真か、何故かこのような怖い借金の話があるわけで、FX・株は一般的に(借金が)怖いという印象を持っている人は少なくないようです。
さらにFX・株で被った借金は自己破産=いわゆる踏み倒しができません。
何もわからないFX・株初心者が、こんな借金の話を聞くと確かに怖くなりますね。
株については、借金の可能性を0にする事はできません。
しかし、FXはハイレバであろうが初心者であろうが、たとえリーマンショックやスイスフランショックが再度起ころうが、借金をしっかり回避する方法はあります。
FXには借金リスクがある
レバレッジの使えるFXでは借金を背負うリスクがあります。
逆に言うと、レバレッジを使うからこそFXでは借金を背負う可能性があるわけですね。
FXでなぜ借金を被る可能性があるのか、誰に借金をすることになるのか?この答えは、FXのレバレッジの仕組みを理解できれば簡単に分かります。
FXの借金を理解するために、まずはレバレッジについておさらいしてみましょう。
レバレッジとは?FXの仕組み
例えばドル円などの為替相場では、1日たくさん値段が動いたとしてもせいぜい1ドル=100円→101円になる程度のもの。
つまり、1ドル=100円のとき100万円分のドルである1万ドルを買って、1ドル101円の時に売っても101万円に増えただけ。100万円の元手で1万円しか増えないわけですね。
逆に1ドル=99円にドルの値段が落ちても99万円となり、1万円の損しかしません。
言い換えると、1万円を儲けたり損したりする投資をするために、100万円が必要ということになります。
しかし、実際は100万円も持っていなくても±1万円となるような取引ができます。それがレバレッジを使うFXです。
これができるのはFX業者がいるからですね。
レバレッジを効かせた差金決済取引がFX
FX業者はトレーダーから1万円だけを証拠金として預かります。
もしFX業者がこの証拠金の100倍までを取引していいと言えば100万円の取引ができます。
先に言ったような1ドル=100円が101円や99円になったら1万円を得失するような状況ですね。
この証拠金の何倍まで取引していいというのがレバレッジです。
この時1ドル99円に下がったらマイナス1万円となるので、預かっている証拠金の1万円はFX業者が持っていき、預けている証拠金は無くなってしまいます。
逆に1ドル101円になりプラス1万円となった場合、FX業者がトレーダーに1万円分を渡し、トレーダーがFX業者に預けているお金は1万円から2万円に増えます。
それではFXでレバレッジを使うとなぜ借金となる可能性があるのでしょう?
FXで借金となる場合とは?
1万円預けていて、1ドル=100円のときに「100万円分のドル=1万ドル」を買い、1ドル=99円になったら1万円の損が出るので、預けていた1万円の証拠金が0円となってしまうだけでよかったですね。
しかし、この時1ドル=98円に下がってしまったとしましょう。
そうしたら2万円の損が出ますが、FX業者に1万円しか預けていません。
2万円の損を支払うにはもう1万円足りないことになるので、このときトレーダーはFX業者に足りない分の1万円を借金として背負うことになりますね。
このとき高いレバレッジで大きなお金の取引をすればするほど、儲ける額も大きくなりますが、損が出た時の額も大きくなり、借金の危険も増えるということですね。
レバレッジを掛けないFXつまりレバレッジが1倍以下となる取引であるなら、どんなに損失が出ても証拠金が0円以下にはなりませんので、借金を背負うことはありません。
ちなみにFXでレバレッジをかけないレバレッジ1倍を使ったトレードの良し悪しについてはこちらでまとめています。
とはいえ、いくら大きなレバレッジでFXをしたところで、絶対に借金になるかと言えばそうでもありません。
なぜならFX業者はトレーダーが借金をしなくていいように、ロスカットを執行してくれるからです。
ロスカットとは?大損リスクを回避
ここまでFXにおける借金リスクを説明しましたが、実際にFXで借金を背負うことはほとんどないと言っても過言ではありません。
その理由は、トレーダーがFXをしていて証拠金の残りが少なくなってきたら、FX業者の裁量でトレーダーのポジションを決済、強制ロスカットしてくれるため。
これはFXトレーダーの証拠金が0円以下、つまり借金をしなくていいようにFX業者が行うトレーダー保護のための措置です。
取引高の大きさに対し、FXトレーダーの証拠金がどれほど残っているかを証拠金維持率という指標で管理し、一定の維持率基準を下回るとFX業者が強制ロスカットを執行しトレーダーが借金を背負うことを防止してくれます。
とても便利な強制ロスカットですが、強制ロスカットのみに頼った借金対策はあまりおすすめできません。
ロスカットがあっても借金の可能性はある
為替相場は、重要な経済指標が発表や政界情勢の変化によって急激に変動することがあります。
仮にFX業者裁量で行う強制ロスカットが間に合わない場合、FXの損失が証拠金の額を上回ってしまい、借金になることがあります。
これは、逆指値注文やOCO注文(自動の損切設定)などで損失の拡大を防いでいる場合も起こり得ます。
常識的なポジションサイズ(取引高)でFXに関わっていれば借金を背負うことはないでしょうが、念には念を入れて未然に借金リスクを下げる対策を取った方が良いでしょう。
口座がマイナスになると自己破産?返済?
FXで借金を背負う確率は低いということは間違いありませんが、レバレッジを使うと借金を抱える可能性が無いわけではありません。
万が一レバレッジを使ってFXで借金をしてしまった時に、ポイントになるのは借金の清算方法です。
高いレバレッジを使って返済が困難な借金を背負ってしまった場合は、自己破産の申請をすることをおすすめします。
FXの借金は自己破産しにくいが・・・
現行の破産法では、賭博や浪費が原因で財産を減少させた場合は自己破産が認められないのですが、破産に至った経緯次第では免責が認められます。
それに全額免責とはいかなくても一部が免責となることがあります。
こればっかりは裁判所の判断になりますので、レバレッジを使ったFXで借金を背負ってしまったらなるべく早く弁護士に相談するのが良いでしょう。
専門の弁護士の方ならば、あなたにとって本当に役に立つアドバイスをたくさんくれるはず。とはいえ、FXで背負った借金ならやはり自己破産申請は厳しいかも知れません。
借金返済の地獄に入りたくない方は、次にご紹介する海外FXを利用すると良いでしょう。
海外FX口座なら借金リスクなし
もちろん借金は背負わないことに越したことがないので未然にFXにおける借金リスクは小さくしたいものです。
その際に最も効果的な方法は、高レバレッジを使っても借金リスクとは無縁の海外口座でFXに取り組むことです。
どういうことかというと、海外FX口座ではトレーダーの証拠金がマイナス(借金)となってしまった場合、そのマイナス(借金)分をFX業者が補填してくれるのです。
簡単に言うと、海外FXで取引すればFX業者に借金を背負うリスクがなくなるということ。
このように海外FX口座の最大損失額はFX口座内の証拠金の全額に規定されていますのでレバレッジを使っても元手以上の損失は発生しません。
海外業者なら負けても地獄にならない
まとめの前に海外FX業者がなぜ借金なしのサービスをできるのか説明しましょう。
借金なしのFXは海外FXだけ。なぜ?
借金なしのレバレッジ取引のサービスは国内FX業者にはないものですが、この理由は国内の金融法で禁止されているからです。
この点海外FX口座はライセンスが海外の金融庁などにあるため、借金対策という点において国内FXよりずっと進んでいると言えますね。
国内の金融法はとても古く、まだにFXトレーダーの資金保護をレバレッジを引き下げることでしかしていません。
借金の危険は消えず、反面ロスカットはされやすいトレード環境しか提供できていません。
とてももったいないことです。
まとめ
いかがでしたか?
FXにおける借金はとても怖いものですよね。最後にFXにおいて借金を回避するポイントをまとめます。
- ポジションサイズ(取引高)は小さく
- 証拠金はたくさん入れておく
- レバレッジは最大でも10倍程度
- 借金なしの海外FXを使う
このようになります。
いずれにせよ、海外FXさえ使えばどのようにFXをしても借金の危険を免れるので、借金対策としておすすめなのは海外FX口座の開設となります。
上のページでは海外FX口座の特徴とおすすめの海外FX口座について紹介しています。