通貨ペアはFXのドルストレート
「FXの通貨ペアってなにがオススメ?」
「何種類の通貨ペアで取引している?」
FX初心者やFXトレーダーなら、FXの通貨ペアについて詳しく知っておきたいところ。
実は通貨ペアの選び方が甘いFXトレーダーは少なくありません。実際、通貨ペアの選択はFXにおいてかなり重要なのです。
反対に言うと、通貨ペアをうまく選ぶことが出来れば、その分ほかのFXトレーダーより有利になります。
そんなわけで、このページでは
- 初心者は何個のペアに絞るべきか?
- オススメの通貨ペアは?
- オススメの理由?
といった点をFX未経験者の方にもわかるように解説していきます。
通貨ペアの選び方を改善するだけで、FXトレーダーの稼ぎが変わると言われています。
目次
FXで取引できる通貨ペアの種類一覧
FXで取引するためには、通貨ペアを選ばなければなりません。
しかし、多すぎてどれを選んだらいいのかわからないという方も非常に多いです。
例えば日本のFX業者大手であるLIONFX。ここでは50種類もの通貨ペアを取引することができます。
※参照:ヒロセ通商
これでは迷うのも仕方ないかも知れません。
FX初心者はまず1つ、多くても2つに絞った方がいいでしょう。
FXで稼ぐには通貨ペアを絞ることが大切
なぜ通貨ペアの数を絞る必要があるのでしょう?
FXでは通貨ペアによって様々な特徴があります。
例えば1番馴染みのある「米ドル / 円」だと経済指標がチャートを大きく動かします。他には「トルコリラ / ユーロ」というあまり馴染みのない通貨ペアでは、大きな金利差があったり。
このように特徴も様々で、中には当然、取引しやすい通貨ペアや取引しにくい通貨ペアも・・・。
■通貨の特徴に合わせたスタイル
ここでポイントは、通貨ペアの種類だけ通貨ペアの特徴に合わせた攻略スタイルがあるということ。
異なる通貨ペアを同時に攻略しようとするのは、それぞれ別の攻略法が必要だということを意味します。
つまり、例えばFXにおいて「米ドル / 円」「トルコリラ / ユーロ」といった2種類の通貨ペアを同時に攻略しようとすることは、サッカーと野球を同時に習っているようなものにさも似たり、ということ。
とにかくFX初心者は、1つの通貨ペアに絞って取引してみましょう。
先ほど話したように、ここで問題となるのは、どの通貨ペアが取引しやすいのかと言う点。
重要なのは、「ドルストレート」です。
なぜドルストレートがオススメなのか
~クロス円と徹底比較~
まずドルストレートという言葉を知らない方のために、用語の説明をしていきましょう。
ドルストレートとは米ドルに絡む通貨ペアのことを言います。
■世界の中心通貨米ドル ドルストレート
米ドルは世界の基軸通貨という役割を担っていて、為替市場でも中心になっています。
ドルストレートの特徴としては
・取引量が多い
・騙しの動きが少ない
・通貨価値が安定している
などがあります。さすが米ドル、といったところでしょうか。
基軸通貨である米ドルを含んだ取引は、どの大口投資家も行っています。
取引量が多いということは、ちょっとやそっとの取引じゃ値が動くことはないということ。
つまり騙しやノイズのような妙な値動きがなく、通貨価値も基本的に安定しています。
■米ドルを含まない クロス通貨
逆に米ドルを含まない通貨ペアをクロス通貨と言います。
特徴としては、
・取引量が少ない
・騙しの動きがある
・通貨価値が安定していない
などが挙げられます。
クロス通貨の唯一と言えるメリットとしては、値動きが激しいため1回の取引でかなりの金額を稼げる可能性があること。
リスクをとって短期間に稼げる可能性に賭けたい、という人はクロス通貨が良いかも知れません。
■基軸通貨「米ドル」は何を握る?
なぜ基軸通貨である米ドルを含まないだけで、ここまでの差があるのでしょうか?
それは為替取引がかならず米ドルを介して行われるからです。
イメージしにくいかも知れませんので、3つの通貨の例を挙げて説明していきましょう。
「米ドル/円」
「ユーロ・米ドル」
「ユーロ/円」
この3つの通貨ペアを取引するとします。
「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」は、基軸通貨である米ドルを含んでいるので、ストレートに交換(取引)することができます。
それではクロス通貨である「ユーロ/円」の場合はどうでしょう?
こちらもストレートに交換できるように感じますが・・・
実際の取引(※)をするときにはユーロと円の間に基軸通貨米ドルを介して、クロス取引が行われます。※実際の取引:銀行間の取引
つまり「ユーロ円」の場合、
1.ユーロ→米ドル
2.米ドル→日本円
と2回の取引が行われるのです。
FXにおいてもこのモデルが採用されるので、スプレッド(※)も2倍ほどとなりますよね。※スプレッド:売値と買値の差
ということで、FX初心者の方はまずドルストレートの通貨ペアに絞ってみてください。
さて、続いてはそのドルストレートの中でも、オススメの通貨ペアを紹介していきましょう。
投資にオススメなのは?
「ユーロ / 米ドル」と「BTC / USD」
当サイトの編集部イチオシの通貨ペアが2つ・・・
・ユーロ / 米ドル
・ビットコイン / 米ドル
です。順番に説明していきましょう。
人気ナンバーワン ユーロ / 米ドル
通貨の中で最も取引量が多いのが基軸の米ドル、その次に多いのがユーロです。
つまり米ドル / ユーロは最も取引量が多い通貨ペアだと言えますね。
取引量が多いことのメリットは、値動きに騙しやノイズが少なく安定していることだと先ほどお話しました。
安定しているということはつまり、トレンドの通りに動く傾向が強いということ。
トレンド方向にさえ取引していれば、未経験者でもFXで利益を出しやすい通貨ペアです。
次に紹介するのが、ビットコイン/米ドル(以下BTC/USD)の通貨ペア。
取引通貨量ではユーロ/米ドルはおろかマイナーな外国通貨にも及びませんが、オススメの理由は他にあります。
チャートの動きがわかりやすい!BTC/USD
FXに興味がある方ならビットコインは知っているかも知れませんね。
ビットコインとは仮想通貨の1つで、まれにFX業者でもFXで取引できるようになっています。
仮想通貨の値動きは相変わらず激しいですが、実は2018年以降ビットコインのチャートの動きはなかなか素直。
FX初心者でも意外とすんなり取引できる通貨ペアだと言えます。
全国で行われている初心者向けのFXセミナーでも、BTC/USDがチャートの例に使われるようになっているほど。
近年彗星のごとく現れたビットコインのチャートが、ユーロ/米ドルなどの既存通貨と同じように扱われる点から、人気急の上昇中ぶりがうかがえます。
実際に、BTC/USD取引が稼ぎのメインになっているFXトレーダーも少なくないでしょう。
ひとつ注意点としては、BTC/USDが取引できるFX業者は少ないのが現状。BitMexやTradingViewなどでしか取引することができないという欠点はあります。
海外FX会社のXMもBTC/USDの取引が可能でしたが、2018年現在一時取引が停止中。再開するとは思いますが・・・。
さて、オススメとしてはこの2つの通貨ペアでしたが・・・
他の通貨が気になる方のために”実際に取引してみて良かった通貨ペアランキング”を用意しました。
通貨ペアオススメランキング
ランキング | 通貨ペア |
---|---|
1位ユーロ/米ドル | |
2位BTC/USD | |
3位米ドル/円 | |
4位ポンド/ドル | |
5位南アフリカランド/円 |
基本的には米ドルを含む、取引量の多い通貨ペアがランクイン。
5位だけ南アフリカランド/日本円という基軸通貨ドルを使わない通貨ペアですね。
なぜ南アフリカランド/日本円なのでしょう?
それは通貨ペアを絞るにはトレードスタイルも関係してくるからです。
トレードスタイルによっても変わる
FXを始めようとしている多くの方は、スキャルピングやデイトレードといった1日以内の取引をイメージする人が多いかも知れません。
スキャルピングやデイトレードを行うFXトレーダーは、BTC/USDあるいはユーロ/米ドルと言ったドルストレートの通貨ペアで問題ないでしょう。
取引時間が短いほどスプレッドが狭い方がいいでしょうし、ダマシやノイズに振り回されたくないですからね。
スイングトレードの場合は少し勝手が変わってきます。
■スイングトレードを行うなら?
スイングトレードを行うなら、南アフリカランドのようなマイナー通貨で高金利の通貨ペアを攻めていくことも有効です。
その理由は、FXにはスワップポイントという(通貨の)金利差で稼ぐ方法があるため。
金利で稼ぐと言ってもイメージしにくい方もいるかも知れませんが・・・
簡単に言えば、取引を開始したら決済をせずずっと放置しているだけでお金が入ってくるという手法です。
例えば、ランキングに挙げた南アフリカランドと日本円の通貨ペアの話をしましょう。
■「南アフリカランド / 円」を5万通貨で運用
低金利の日本円と高金利の南アフリカランドで取引し、5万通貨(5万ドル程度)を運用したときを考えてみましょう。
その場合、なんと年利28%も獲得できるのです。
持っているだけで年利28%・・・考えるだけで幸せになってきそうですね。
さて、このページもそろそろまとめにはいりましょう。
通貨ペアの選び方は、基本的に
・ドルストレートの通貨ペア
・スイングトレードは金利狙いの通貨ペア
で行きましょう。
ちなみに、南アフリカランド/日本円はGEMFOREXは取引できるFX業者が少ないですが当サイト人気ナンバーワンのGEMFOREXなら取引することができます。